マスク不足に対処するため,政府は一所帯に2枚ずつ布製マスクを配布している。
4月は東京,5月はその他の道府県に配布するということだが,5月24日現在,まだわが家には届いていない。
アベノマスクと呼ばれて評判のあまりよくないマスクだが,使い捨てではないので私は少しだけ期待している。
大量生産,大量消費,大量廃棄が資源の枯渇や有害物質の排出をもたらしている。
私たちが取り組まなければならないことの一つは,使い捨て型のライフスタイルの見直しではなかったか。
ゴミの排出をできるだけ抑え,使えるものは繰り返し使い,再使用できなくなったものは資源として生まれ変わらせる循環型社会を志向しているはずである。
日本では,2001年を循環型社会元年と位置づけて循環型社会形成推進基本法が公布された。
基本法には,廃棄物の排出を抑制し(Reduce),使用したものを再使用し(Reuse),使用できなくなったものは循環資源とする(Recycle)べきことが示されている。
今,私たちが使っているマスクは大半が使い捨てのものだ。
毎日、何百万枚、何千万枚と使い捨てられているなら、循環型社会を目指すには無神経でないか。
道端に捨てられていたり,清掃業者がゴミとしての仕分けに苦労しているとも聞く。
その点,再利用できるマスクは望ましく,衛生管理に注意しながら使ってみたい。
使い捨てマスクを求めてドラッグストアをはしごしたり,法外な高値で買わされることもない。