新型コロナ感染症の緊急事態宣言も解除され,飲食店などの夜間営業もあちらこちらで再開されている。
オシャレして夜の街へ外出する人もいよう。
オシャレに服の色や配色はつきものだが,人間の目の見え方も考えておくとよい。
前回のブログにも記したように、私たちは太陽光や照明による可視光線がモノに反射して目の網膜に当たり、明るさや色の具合を感じている。
目の網膜には光を感じる2種類の細胞がある。
明るいときに色を感じる細胞を錐体(すいたい)、暗いときに明るさを感じる細胞を杆体(かんたい)と呼んでいる。
それぞれ細胞の一部が円錐状になっていたり、棒状になっていたりするのでこんな名前がついている。
錐体と杆体は光の波長(色)により感度が異なる。
明るいときに働く錐体は波長が長めの黄色付近の光で感度が最大になる。
工事現場の目印やヘルメットが黄色に配色されていたりするのは、安全のために目にとまりやすくする効果がある。
暗いときに働く杆体は波長が短めの緑色付近の光で感度が最大になる。
夕方になると木々の緑はより鮮やかに見える。
日も暮れかかった頃からビビッドにオシャレしたいなら、緑色や青色など波長の短い光を反射する衣装を身にまとってはいかがか。