シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

しばらく飛行機に乗っていない

コロナの感染防止のために遠距離への移動を控えている人は多かろう。

私のようなシニアはリタイアして仕事で出張するようなこともなくなったので,不都合だとはあまり感じていないが。

したがって、移動のために飛行機に乗ることも少なくなった。

しばらく飛行機に乗っていない。

 

子どものようだと言われそうだが,飛行機に乗るのは楽しい。

空からの景色が楽しめるし,近ごろはどうなっているのか知らないが無料の飲み物やキャンディがいただける。

  

飲み物やキャンディは,いつ口にするのがいいか。

いろいろ考えなければ,いつ飲んだり食べたりしてもいい話だが,私の場合は飛行機が空高く飛んだあと高度を落とし始めてから口するのがいい。

どうしてかというと,私はときどき飛行機に乗った後しばらくは耳の聞こえ方が悪くなるからだ。

耳がツーンとした感じで、音が曇って聞こえる。

 

飛行機で上空に行くと気圧が低くなる。

すると鼻の奥にある耳管(エウスタキオ管)が中耳とつながっているので、外耳と中耳の気圧は同じくらい低くなって気圧差が生じないようになっている。

今度は,上空から地上に戻ってくると逆に気圧が高くなるが,同じように耳管を通じて空気が中耳に入るので外耳との気圧差は生じない。

それが、耳管の中を空気がうまく出入りできないと外耳と中耳に気圧差が生じて鼓膜が押され,うまく振動できなくなって耳の聞こえ方が変になる。

 

耳管を通じて中耳から出入りする空気の流れやすさは異なっている。

空気が耳管を通じて中耳から出るには20~40mmHgの圧力が,中耳へ入るには200mmHgの圧力が必要である。

つまり,空気は中耳からは出やすいが,入りにくい。

飛行機が離陸して高度が高くなって気圧が低くなると,圧力の高い中耳の空気は出ていきやすい。

一方,高度の高いところから地上に戻って気圧が高くなると,中耳の中へ空気が入りにくい。

外耳と中耳の気圧差は高度の高いところから着陸するまでの間に生じやすいことになる。

 

したがって,このときに飲んだり食べたりするのは理にかなっている。

ものを飲み込むときに耳管が開いてくれるからだ(あくびをしても開く)。

キャビンアテンダントがキャンディを配るのは飛行機が降下を開始した後が望ましい。

キャンディは噛まずに舐めて時間をかけるべきだ。

 

耳管の中の空気の通りが悪いと鼓膜が圧迫されて耳が痛くなるときもある。

飛行機に乗っている赤ちゃんが泣き出したとき,水分をとらせるとゴクゴクと飲み込んで泣き止むことがあるようだ。

赤ちゃんに泣いていた理由を聞くことはできないが、耳管が開いた可能性がある。