シニアがブログでモノローグ

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芸術の秋

なんで芸術が秋なのか。

そもそも芸術とは何か。

手元の辞書を引くと「人間が心に感じたことや思想などをさまざまな方法・様式によって鑑賞の対象となる美的な作品として創り出すこと。また、その作品。絵画・彫刻・音楽・演劇・舞踊・文学・建築など。」と書いてある。

芸術活動は季節を問わないではないか。

歴史ある日展などの大きな展覧会が秋に多く開催されていたり、秋は過ごしやすくて芸術活動にいそしみやすいからなのか、芸術の秋と呼ぶことに特に理由はないようだ。

 

芸術の秋は日本にしかない表現だ。

日本古来の美意識として「わび」と「さび」があるが、そのような精神を日本の秋という季節に見出して芸術活動が促されてきたようなことはないだろうか。

わびしさや寂しさを感じさせるのが秋の景色だ。

その情景が心の琴線に触れて「わび」や「さび」という境地に達し、心ある人たちは絵を描いたり歌を詠んだりするのではないか。

 

芸術をどのように定義するのかにもよるが、一般にいわれている芸術の起源は思いのほか新しい。

2万年くらい前のヨーロッパの洞窟壁画だとするものが多い。

現生人類により描かれている。

芸術は高度な精神作用を必要とするようだ。

 

しかし、近年になってネアンデルタールもヨーロッパで洞窟壁画を描いていたとする証拠が発見されている。

年代測定により、現生人類がヨーロッパに到達する前の作品という。

ただし、幾何学的な模様などであり、動物や人などの具象絵画を描けていたのかは不明なようだ。