シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

人口動態統計

前回のブログで適度な飲酒量を記したが,その中で純アルコール量の表に示したウイスキーのダブルとはウイスキーを60ミリリットルほどグラスに注ぐ。

ロックグラスの底から指2本分の幅の高さが目安というが,指の太い人に注いでもらった方がよさそうだ。

 

スコッチウィスキーにオールド・パーがある。

英国でとても長生きしたトーマス・パーおじいさんに因んで名づけられている。

ウイスキーのラベルを見るとわかるが、生年1483年、没年1635年と記されている。

152歳のとき長寿の祝いに国王の宮殿に招かれ、ご馳走を食べすぎて死んだという話も聞くが、うそだろう。 

 

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人間の限界寿命は120歳くらいといわれている。

パーおじいさんのように、たまに120歳を大きく超える年齢の長寿者が出てきたりするが、一番の疑問はいつ生まれたのかがはっきりしないことだ。

生まれたのが一世紀以上前なので、戸籍の制度が整っていなかったり手続きの行き違いがあったりして、生年月日の特定が難しい。

 

いつ頃だったろうか、鹿児島(徳之島)の泉重千代さんという方が120歳まで生きたと話題になったことがある。

ギネスにも世界最高齢ということで、しばらく認定されていた。

しかし、研究者が生年月日を詳しく調べたところ、105歳だったようだ。

 

現在、日本では戸籍法により出生については届け出の義務がある。

したがって、国民ひとり一人の年齢は正確に把握されている。

生存している方の中で国内最高齢者は福岡市在住の田中カ子(かね)さん。

1903年に生まれ、2020年現在で117歳だ。

世界最高齢でもあるそうで、ギネスに認定されている。

 

戸籍法では出生のほかに、死亡、婚姻、離婚についても届け出を義務づけている。

これに死産の届け出(厚生労働省の省令)を加えて合計5つの項目の統計が毎年、国から発表されている。

生死や移動など人口の動きを示しているので人口動態統計という。

 

人口動態統計の中でも死亡の統計は集団の健康状態を知る上で大変重要だ。

死亡の届け出をするとき、遺族が死亡診断書を医師に書いてもらって役所に提出しなければならない。

死亡診断書の内容は役所から保健所に伝えられ、その後、厚生労働省に集められる。

これにより、日本人の死亡原因、死亡者数や死亡率などが詳しく把握されている。

 

日本人の死亡原因を生活習慣病に限ってみると、一番多いのは悪性新生物(がん)、二番目が心疾疾患(心臓病)、三番目が脳血管疾患(脳卒中)ということなどは広く知られるところだが、人口動態統計があるからいえることだ。

 

ところで、最近の人口動態統計をみると肺炎(誤嚥性肺炎を含む)による死亡者数は一年間で133,116人(2017年)となっている。

一方、昨年来の新型コロナ感染症新型肺炎)による死亡者数は約一年間で4035人(2021年1月9日現在)だ。

この数字からどのようなことを感じるか。

ただ死亡者数だけを比較してはいけないが。