シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

コロナ禍に白球を追う

新型コロナウイルス感染症がおさまらない。

ステイホームということになるが,閉じこもった生活が特にお年寄りを弱らせている。

もっというと運動機能や認知機能が低下して心身がおとろえた状態になる。

一方で,支援すれば生活機能の維持向上が可能な状態でもある。

このように介護の一歩手前の状態になることをフレイルという。

コロナ禍の影響を受けてフレイルになることを俗にコロナフレイルと呼んでいる。

 

フレイルにならないようにと心がけているが,一つの手段として週に1,2回程度,外出して卓球を楽しんでいる。

集まってこられる方々は女性がほとんどだが,コロナ禍をものともせず外出されるだけあって実年齢よりもずっと若く見える。

お世辞ではない。

 

卓球は簡単に楽しめるシニアにも人気の生涯スポーツだ。

ケガの事例も少ないし,室内スポーツだから天候に左右されない。

技能の向上にともなって運動量が増えるが,分相応の運動量で楽しめる。

卓球の特性としては,ボールからの情報(ボールの方向,速さ,回転,変化)に瞬時に反応して打球しなければならないことか。

ボールが自分のコートにやってきてから動いているのでは遅い。

その前の,相手の打球動作を見て対応する必要がある。

きっと卓球はシニアの機敏な動きが衰えるのを防いでくれるだろう。

 

昔、卓球のボールはセルロイドでできていた。

燃えやすい材質であったためにアテネオリンピック(2004年)のときには空輸できずに困ったらしい。

そんなこともあって、ボールはプラスチックで作ることになった。

2015年頃から広く使われだした。

セルロイドのときは直径40㎜であったが、プラスチックでは打球感やボールのスピードなどを考慮して40㎜よりやや大きめの直径にしているので40㎜+と表示されている。

ボールがプラスチックかどうかを見分ける目安になる。

 

ボールを作るときは重力があると真球(まん丸)にするのが難しい。

真球に近く、できのいいボールをスリースター(三ツ星)で表示し,試合球として使う。

試合球は日本、中国、ドイツの会社が製造している。

日本の卓球用具メーカーではA社が製造技術を持っている。

ライバル社のB社はA社に依頼しにくいからか,中国製の試合球を自社ブランドで発売している。

同じ試合球でもメーカーが異なると打球感も違う。

重さはわずかに2.7g,卓球はボールの扱いに繊細なスポーツだ。

 

コロナ禍にもかかわらず、私たちシニアはマスクをして今日も白球を追っている。

窓を開けて換気もしておこう。