真子内親王の結婚相手に対して世間の風当たりはきびしい。
結婚相手とその母親のこれまでの数々の振る舞いからして、皇室利用が懸念されているからだ。
懸念の最たるものは、皇室に投入されている税金が結婚相手の母子に利用されないかということだろう。
ということで、皇室に使われている税金について見てみた。
皇室経済法という法律では、皇室費として「内廷費」「皇族費」「宮廷費」の三種類がある。
内廷費は、天皇家(天皇・皇后の家族と上皇・上皇后)の私的な費用だ。
近年は毎年3億2400万円が支出されている。
内廷費は支出されると宮内庁が経理する公金ではなくなる(自由に使える)。
どのように天皇家で分配されているかは発表されていない。
使い道について以前に明らかにされた資料では、私的なものとして人件費(33%)、衣類など身の回りのもの(18%)、食費(13%)、交際費・災害見舞金(10%)、旅行・研究費(7%)、神事(7%)、医療その他(12%)となっている。
皇族としての品位保持に充てるものとなっている。
皇族一人ひとりの立場に従って年額が決められ、令和3年度の皇族費は総額2億6,932万円となっている。
ちなみに、成人してからの真子内親王には毎年915万円支出されている。
父親の秋篠宮は皇嗣(皇太子相当)ということで毎年9150万円、母親の紀子妃は毎年1525万円だ。
皇族がその身分を離れるときは一時金が支出されるようになっているが、真子内親王は辞退される模様。
皇族費も、支出されると内廷費と同様に宮内庁の経理する公金ではなくなる(自由に使える)。
宮廷費は、宮内庁のホームページによると儀式、国賓・公賓等の接遇、行幸啓、外国ご訪問など皇室の公的活動に必要な経費、皇室用財産の管理に必要な経費、皇居の施設の整備に必要な経費などで令和3年度は118億2816万円となっている。
宮内庁の運営のために必要な人件費・事務費などが主なもので,令和3年度は125億8949万円となっている。
以上、皇室の経費を概観すると内廷費と皇族費は自由に使えて透明性に欠けるようだ。
つまり,私たちの税金がどのように使われているかはわからない。
ここら辺のお金の使い道がある程度わかれば、今回の真子内親王の結婚話にかかわるタックスペイヤーとしての国民の不安も少しは和らぐのではないか。