昨日で2月もあっという間に過ぎた。
他の月よりも2,3日短い。
損をしているのか得をしているのか、よくわからない月だ。
何で2月だけ短いのか。
恥ずかしながらよく知らなかったので,調べてみた。
ご存知の方もいるだろうが、現在の暦(グレゴリオ暦)のもとになる暦では一年が3月から始まっていた。
大昔のことで、古代ローマの時代にまでさかのぼる。
最初は春になる3月から冬になる12月までしか暦を作っていなかった。
農作業に関係する月だけ暦にしておけば事足りていたらしい。
一年の残りの期間は適当に過ごしていたが,やはり月を加えようということで1月と2月を暦に付け足した。
こうして、一年は3月から始まり2月に終わるという暦ができあがった。
したがって,2月は一年の日数の調整月の役を担うことになった。
一年の日数を12か月に割り振るときに、いろいろあって(非科学的なことだが)一年の最後の月である2月に日数のしわ寄せがきたようだ。
その結果,2月は28日までということになった。
当時は一年が355日で太陽暦の365日とはズレがあった。
このズレを修正しようと,かの有名なジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)は一年を365日,4年に一度のうるう年を366日とするユリウス暦を紀元前45年に制定した。
しかし,365 日にするために増やした日数は2月以外の月に割り振られ,2月は28日のまま,うるう年のみ29日とする現在の暦ができあがった。
また、その頃には一年の始まりは1月からになっていた。
現在,世界中で使用されているグレゴリオ暦はユリウス暦を少しだけ改良したもの。
「西暦が100の倍数のとき,100で割った数が4の倍数でないときはうるう年にしない」ということにした。
つまり,400年に3回うるう年を平年の扱いにして太陽の年周期とのズレが大きくならないようにしている。
2月の日数の短さは古代ローマの時代から今まで、ずっと続いてきたということだ。