ボーっとして生活していたら,いつの間にかゴールデンウィークも終わろうとしている。
勉学に励んだり働いている現役世代の者たちにとっては貴重な連休だろうが,リタイアしている私にとっては何ということもない連休。
一年中がゴールデンウイークといってもよい。
昭和の日(4月29日)から始まって,憲法記念日(5月3日),みどりの日(4日),子どもの日(5日)と祝日が続く。
これに週末の土日の休みが加わると,その日が何の日だかわからなくなる。
ゴールデンウイークの祝日の中でも、意識しておくべきものは憲法記念日ではないか。
憲法は国のおおもとになる決まりごと。
他の法律や命令で変えることはできない。
憲法記念日はそんな大事な日本国憲法が1947年に施行された日を記念し、国が成長していくことを願う日だ。
日本が敗戦して連合国から指導されてできた憲法とはいえ、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という三大原則は誇るべきものだろう。
そのような日本国憲法ではあるが、改正すべきではないかという意見が昔からある。
改憲派は自衛隊や緊急事態への対応を憲法の中に文言として盛り込みたいようだ。
最近、憲法記念日がくることもあって某新聞は憲法改正の世論調査をした。
それによると、「憲法を変える必要がある」が56%、「憲法を変える必要がない」が37%で改憲必要派が大きく増えていた。
そういうものかと思う一方で、世論調査に回答した方々がどれくらい憲法改正についての知識を持ち合わせていたのかということが気になった。
世論調査での質問の仕方を見ると、「いまの憲法を変える必要があると思いますか。変える必要はないと思いますか。」と聞いているだけだ。
こういう質問にどれくらいの意味があるだろうか。
憲法の全体を理解した上で、憲法のどの部分が問題で、そこをどういうように改正したいのか、どういう文言を付け加えたいのかがわかってなければ正確に回答できないのではないか。
最近のロシアによるウクライナ侵攻からくる国防意識のような漠然とした空気感に日本国憲法が影響されないようにしたい。