シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

歌舞伎を見る

ブログの話題を考えていたら、ふと歌舞伎を見に行ったことを思い出した。

先月のことになるが、妻に誘われて市内の劇場に行ってみた。

 

今までに経験した中で最高な金額の入場料を払ったような気がするが、とかく文化を享受するにはお金がかかる。

 

若い頃に、誰かにいただいたと思うが入場券を持って妻子と一緒に歌舞伎座に行ったことはある。

子どもがまだ幼かったので、係員は子どもと一緒の入場に難色を示した。

仕方がないので、子どもと一緒にロビーかどこかで時間を過ごしたという記憶がある。

 

ということで、今回、見に行った歌舞伎が私にとって初めての経験。

観客には和服姿のご婦人もいれば、車いすに乗って人生の最終ステージを迎えているようなご老人もいた。

教師に連れられ、社会科見学で来たような中学生の集団もいた。

 

歌舞伎の演目は「橋弁慶」、「鷺娘」、「義経千本桜」の三本立て。

 

「橋弁慶」は牛若丸と弁慶が五条の橋の上で出会う場面を演じたもの。

弁慶が通行人を通せんぼする話を小さい頃に聞いたことがあるが、ここではその逆で、通せんぼしている牛若丸に弁慶が挑む様子が演じられていた。

 

「鷺娘(さぎむすめ)」はハニートラップにかけて金銭を巻き上げる詐欺師の娘のような話ではない。

人間の姿に身を化した鷺が本物の人間に恋して苦悩し、悶え死んでしまうという舞踊。

尾上菊之助が一人、華麗な舞を披露していた。

 

義経千本桜」は義経がずっと主役で出てきそうなタイトルだが、そうではない。

幾つかの話に分かれていて、当日見たのは寿司屋での一幕。

源氏に追われた平家の維盛(これもり)を寿司屋の主人がかくまっているところへ放蕩息子の権太(尾上菊五郎)が金の無心に現れ、一騒動起きるという話。

 

歌舞伎役者の演技もさることながら、舞台の後ろで奏でられる三味線や鼓による演奏も息が合っていて見事だった。

歌舞伎など子どものころは見向きもしなかったのに・・・歳を重ねるとこうなるのか。