今年,古希を迎えた。
現代社会では「古来稀(まれ)なり」という意味合いは薄れ,かなり多くの人が迎えている70歳。
自分がなってみても,特に感慨というのは湧いてこない。
若いときは70歳前後の人をみると立派なお年寄りと感じていた。
しかし,自分がその年齢になってみると体力的な衰えは感じるが,お年寄りと呼ばれたくないし,人生を達観できるようになったとも思わない。
煩悩はくすぶり続けている。
令和3年の生命表(厚生労働省)によると,男の平均寿命(0歳児の平均余命)は81.47歳。
ただし,70歳まで生きてきた人が平均して以後どれくらい生きられるかという平均余命は男で15.96歳。
平均寿命よりも70歳の平均余命の方に期待しよう。
しかし、あと約16年の余生では短い気がするので、人類の限界寿命に挑戦するような気持でいようか。
(限界寿命については、2020年9月24日のブログ「私たちの生理学的寿命」をご参照あれ。)
そう考えると、あと半世紀近くは生きる可能性がある。
これから先、さらに年齢を重ねていくと、父母兄弟をはじめ身の回りにいて親しくしていただいた年上の方々は次第に鬼籍に名を連ねていくだろう。
会いたいと思ったり心強く思ったりするようになれば、長生きしたい気持ちは薄らぐか知れない。
無神論者で、あの世などもないと考えている我が身ではあるが。