シニアがブログでモノローグ

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ガス料金値上げ

先月から全国的にガス料金が値上げされている。

ロシアからの液化天然ガスの供給不足や円安の影響で原料価格が高騰しているらしい。

 

値上げに対する自衛手段としては,まず節約することが頭に浮かぶ。

もともと天然ガスのような化石燃料を利用するガス器具は室内の空気環境を汚染するので使い過ぎない方がよかろう。

 

家庭内にとどまらず,産業活動にともなう大気汚染の多くも化石燃料の消費が原因だ。

したがって,二酸化硫黄,二酸化窒素,一酸化炭素浮遊粒子状物質,及び光化学オキシダントについて,人の健康を保護し,生活環境が保全されるための環境基準が決められている。

 

硫黄酸化物は石油,石炭などの化石燃料に含まれる硫黄が燃焼するときに発生する。

大部分は二酸化硫黄。

二酸化硫黄は水に溶けやすいので,単独吸入の場合は多くが鼻腔や咽頭など上部気道の水分に溶解し,下部気道には到達しにくい。

しかし,浮遊粒子状物質(大気中の浮遊粉じんのうち特に直径が10μ以下のもの)に吸着しているときは,浮遊粒子状物質の運搬作用により気道の奥深くまで侵入して肺を刺激し,慢性気管支炎や肺気腫などの呼吸器疾患を生じさせる可能性がある。

現在,硫黄酸化物は減少しているが,かつては大気汚染の代表的物質だった。


窒素酸化物は主に一酸化窒素と二酸化窒素。

物質が燃焼するときに空気中の窒素と酸素が反応して生成される場合と,燃料に含まれる窒素が酸化されて生成される場合がある。

 

二酸化窒素は二酸化硫黄よりも水に溶けにくいので,吸入されると下部気道にまで侵入して肺胞膜を刺激する。

工場の煙突や自動車の排気管から出る窒素酸化物は主に一酸化窒素で,これが大気中の酸素で酸化されて二酸化窒素になり,大気中には両者が混在している。

 

窒素酸化物は高温燃焼時に多く生成され,自動車のエンジンから排出されるものが多い。

なお,自動車から排出されるものとして他に一酸化炭素があるが,特に都市の大気に含まれる一酸化炭素の80%前後は自動車の排気ガスに由来する。

 

光化学オキシダントは窒素酸化物の紫外線による光化学反応に基づいて生じる強酸化性物質oxidantであり,その約90%はオゾン。

気道粘膜を刺激しながら容易に下部気道にまで到達し,肺胞膜や毛細血管を酸化して破壊する。

 

話を最初の家庭内のガス器具に戻すと,ガスコンロなどからも二酸化窒素,一酸化炭素pm2.5などが発生する。

米国消費者製品安全委員会は否定したが,ガス器具を使用禁止にする案があるという噂まで流れている。

 

ガス器具の替わりに電気器具を使ってもいいが,・・・・・。

電気料金も値上がりする。