お笑い芸人の性加害疑惑を掲載した某週刊誌が名誉棄損で訴えられていた裁判。
先日、そのお笑い芸人が訴えを取り下げてコメントを発表した。
勝訴できそうになかったのか,時間をかけて裁判をすることが馬鹿らしくなったのか,そこら辺のところはわからないが。
今回発表されたお笑い芸人のコメントの中で,本人は謝罪したように思っているようだが文面を見ると・・・、世間からケチをつけられてもしょうがないだろう。
その部分のコメントは以下の通り。
「かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。」
ケチがつきそうなのは,お笑い芸人が自分にかけられた性加害疑惑について反省している気持ちが感じられないこと。
性加害を受けたとする被害者が実際にいて声を上げているのに,「心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば」と素直に認めていない。
それなのに,「率直にお詫び申し上げます」という文言には違和感がある。
お笑い芸人自身は,悪いことをしたとは思っていないが今後のこともあるからここは謝っておこう,というくらいにしか意識していないことが伺える。
本当に申し訳ないと思っている様子が伝わらないと,空虚な謝罪になってしまう。
今回の被害者は内心,少しも納得していないだろう。
謝罪のノウハウがいろいろとあるようだが,誠実に反省していることを相手方にわかってもらうように努めることが一番大切な気がする。
当のお笑い芸人は芸能界へ再び復帰しようと考えているが,信頼を回復するにはまだ時間がかかりそう。