シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

リーダーは責任の意味を使い分けている

組織の不祥事などで責任問題に発展することがよくある。

先日も,「余人をもって代えがたい。」と言って重用しようとした人物が外出自粛中の違法マージャンで辞職した件で,大臣が任命責任を追及されている。

 

しかし,世間一般に組織のリーダーは部下や自らがよほどの不祥事を起こさない限り,責任を追及されても辞任するようなことはしない。

よく聞かされるのは,「私にも責任があり,批判を真摯に受け止めてお詫びしたい。よりいっそう緊張感をもって、私に与えられた任務が成し遂げられるよう誠心誠意,努力していきたい。」といった類の文言だ。

責任をとっていないではないか。

責任について謝罪のことばを口にし,任務をまっとうしたいと述べているに過ぎない。

 

辞書を引くと,責任の意味は2つある。

一つ目はまかされて,しなければならない任務,二つ目は結果として負わなくてはならない償いや制裁だ。

責任問題というのは二つ目の意味で追求しているのに,一つ目の意味で任務を果たしたいと強調するだけだ。

二つ目の意味には触れようとしない。