シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

法律は知らないではすませられない

前回のブログに続いて、大リーガーの大谷選手からみの話題をもう一つ。

大リーグ開幕戦が韓国で開催された日、大谷選手の通訳である水原氏がドジャースから解雇された。

理由は水原氏が違法賭博をして借金がかさみ、大谷選手に多額の借金を肩代わりしてもらっていたことだ。

 

水原氏は大谷選手に銀行口座から胴元に送金してもらったとスポーツ紙に告白したが、その後、大谷選手は借金返済にまったく関与していないと発言を翻した。

ことの真相がどうなっているのか、多くの人が知りたいところだが、大谷選手からの発言はまだない。

 

水原氏の言うことが本当であるとすれば、スポーツ賭博が違法なことや胴元が怪しい人物であることを知らなかったようだ。

ましてや、借金を肩代わりした大谷選手もその行為が違法なことを知らなかっただろう。

情に弱い人たちからすれば、住んでいるカリフォルニア州では違法なことを知らないで賭博したり、大変な世話になっている友人の借金の肩代わりをしたことに対しては情状酌量の余地が十分にあるのではないかと感じるだろう。

 

しかし、事はそう簡単には済ませられない。

法律の世界では、法律のことを知らないで起こした事件について、知らなかったではすませられないという原則があるからだ。

「法律の不知はこれを許さず」といったりするらしい。

日本の刑法にも条文としてきちんと記され、民法や税法など他の法律もおよそこれに従う。

 

考えてみれば、違法なことをしても「知らなかった、ごめん」で済めば警察はいらない。

法治国であれば、住人は法律のことを知っておいたり調べたりしておく責任がある。

通訳の水原氏も大谷選手も違法な行動をとってしまったことについては罰から免れないだろう。

 

これまでの報道から、何となく水原氏個人の責任にしてしまおうとする意図が感じられるが、やはり最初に水原氏がスポーツ紙に告白したように、大谷選手が胴元に送金したのが真実ではないかと感じる。

 

大谷選手の人間性が試される事態となっている。

すみやかに、彼は以下のように発言したり声明を出したりしてはいかがか(私の憶測が前提になっているが)。

「大変お世話になっている水原氏から賭博の借金について相談され、浅はかにも借金の肩代わりに応じてしまった。賭博や借金の肩代わりの違法性にまで考えが及ばなかったことを深く反省している。犯した罪については罰を受けねばならないと思う。」

 

これまでの大谷選手の野球一途な態度や謙虚さが無とならないよう、今回の事件について正直に事実を述べて対応することが肝要ではないか。

上記のようなコメントをすれば、かえって株が上がるかも。

罰を受けるとしても、大リーグからの追放はあるまい。