今までの人生で数えるほどしかない観劇をする。
妻に連れられて行っただけだが。
オデッサはウクライナの一都市だが、そのオデッサとはまったく関係がない。
昔、ロシアからの移民がこの地に多く、祖国のオデッサを懐かしんで地名にしたという。
そのアメリカの田舎町オデッサにある警察の取調室でのやり取りが劇になっている。
英語しか話せない女性警察官、殺人事件の容疑者にされたが英語がまったくわからないという日本人旅行者、そしてその容疑者の通訳として雇われた現地の日本人、という3人しか登場人物はいない。
容疑者が犯人ではないと信じて疑わない通訳が、容疑者を擁護するために女性警察官に自白内容について嘘の通訳をすることをメインにした喜劇だ。
最後にどんでん返しがある。
役者のしゃべる英語の和訳が,プロジェクターで舞台奥の壁面中央に映し出されるのは斬新だった。
劇場の客席は満員で、なるほど、劇は面白かった。
劇が終わるとスタンディングオベーション。
拍手が続いた。
さすがに演劇のプロたちの芝居は、テレビドラマを見るのとは違う。
声量があって歯切れのよいセリフ。
舞台の役者たちにNGは許されない。
高い席料を払わされて見るのだから、当たり前かも知れないが。
劇の終了後に役者たちのトークショーがあった。
飛び入りで三谷幸喜本人も出てきた。
東京から飛行機で来て,客席の最後部で見ていたそうだ。
テレビでは小柄な人のように感じていたが、それほどでもなかった。
そのうち,吉本の喜劇も見てみたい。