シニアがブログでモノローグ

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受験の公平性

国公立の大学入試の真っただ中。

と言いたいところだが、昔と違って今は一般入試(2月の前期入試と3月の後期入試)の前に募集人数の半分くらいは既に学校推薦や面接試験で合格が決まっているそうだから、入試方法も変わってきた。

 

いろいろな入試方法で合格者を決めることは大学側がいろいろな観点から優れた学生をとりたいからで、推薦だろうと一般入試だろうと受験の公平性に問題はない。

しかし、同一の入試についてみると、受験生たちはみんなが公平に取り扱われなければならない。

入試について一番大切な点でもある。

受験会場になる教室では場所によって寒かったり直射日光が当たったりするようなことはないか、受験生への試験官の指示内容が教室ごとに違はないかなど気を遣う。

 

ところが、先日、受験生が公平に扱われているのか疑問に感じる出来事があった。

それは高校入試の手続きで生じたミス。

高校入試までは受験生の願書を中学校がまとめて高校側に提出することが多い。

その願書の提出が中学校の教職員の勘違いで、締め切り時間より2時間遅れてしまい受け付けてもらえなかったという。

 

厳正に行われないといけない入試だから高校側は願書の提出期限を厳守したのかも知れないが、どうにかならなかったものか。

2時間遅れの願書の提出を受け付けたところで、受験の公平性が損なわれただろうか。

入試業務を混乱させるわけでもあるまい。

しかも、教職員が願書の提出期限の日時を間違えたのに。

受験生にはまったく非がない。

 

願書の受け付けを拒否されたので、受験生たちは希望する高校へ進学する機会を失ってしまった。

受験生にとっては最悪の不利益を被ってしまった。

入試の試験官が間違えて解答時間を少しでも短くしてしまったら、再試験を用意して受験生に不利がないようにしたりするではないか。

 

ミスを犯した中学校の校長が願書を出す高校に受け付けてくれるよう懇願したらしいが無理だった。

高校側は,締め切り後の願書の受け付けが前例になるのを恐れたか。

・・・・・。

前例とならないようにして,それぞれの状況に応じて判断すべきではないか。

石頭ぞろいの硬直した社会にならないためにも。