3月は卒業式シーズン。
旅立ちのときであり、別れのときでもあり,胸キュン。
しかし,自分のことを思い返してみると,卒業式がそう感慨深いものでもなかったような気がする。
というよりも,遠い昔のことで卒業式の記憶がほとんどない。
小学校は,まったく覚えていない。
中学校は,卒業生の総代をやらされたことだけは覚えている。
総代といっても田舎の中学校だったから,大したことではない。
高校は,3月初日頃が卒業式だった。
当時,まだ国立大学の受験日が一期校と二期校に分かれていた時代で,一期校の受験日が3月3日からだった。
その直前の卒業式で,あわただしくしていたのではないか。
記憶はほとんどないが,卒業式を終えて教室に戻ったときに担任が話した我々への「送る言葉」を覚えている。
担任は数学の先生だったから,それらしく話した。
「人生において二点間の最短距離は直線ではない。」
不本意な大学に進学したが,やがて一流といわれる大学で仕事をするようになった教え子の話などを補足して聞かされたように思う。
目の前の大学受験を意識して、例え失敗して寄り道をするようなことになってもいいんだよという意味の「送る言葉」だったのだろうか。
いや,大学受験に限らない。
人生において順調に物事が運ばないことは多い。
むしろ,紆余曲折を経験した方が人間に深みが増すこともある。
大学の卒業式には・・・・・出席していない。