昨日4月29日は昭和の日。
休日の多いゴールデンウィーク中には気づかない休日もあるが,昭和の日もその一つ。
リタイアして職場に通っていない私にとっては,その日が休日なのかどうか,なおさら気づかない。
昭和の日は休日というよりも祝日。
2007年からだが,その前もみどりの日と呼ばれて祝日だった。
さらに前をたどれれば,昭和の天皇の誕生日。
崩御されてからも,この日は祝日としてあり続けている。
なぜ,いろいろな理由をつけて祝日であり続けているのか。
ほかの時代の天皇の誕生日は祝日ではなくなっているのに。
なんのことはない。
ゴールデンウィークの期間をなるべく短くしないようにという理由が大きいらしい。
昭和の日の趣旨は祝日法に記されている。
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」とある。
確かに,日本の元号の中ではもっとも長い時代であり,太平洋戦争を境目として戦前から戦後へと社会の体制や有り様が大きく変わり,将来にわたって忘れてはならない歴史を刻んだ時代ではあった。
昭和の時代はどんなだったか。
政治や経済についての難しいことは知らない。
戦後,10年もたたないうちに生まれた私の庶民感覚としての昭和の時代はどんなだったかを思い出してみる。
高度経済成長を肌で感じたことかもしれない。
田舎の道路が舗装され,河川工事がおこなわれた。
(本ブログ2020年10月12日付に記載の「故郷」参照)
家電製品が家庭に入り込んできた。
自家用車が買われ,車社会になった。
大きな工場が進出してきた。
こうして,戦後の貧しさから国民は抜け出して行った。
貧富の差が生じたり騒音や大気汚染などの公害が社会問題になったりと負の側面もあるが,今に比べると大らかな時代でもあった。
平成の時代よりもさらに前の昭和の時代。
記憶も薄れていく。
昭和は遠くなりにけり、といったところか。