一昨年開催された東京オリンピック・パラリンピックだが、最近になって組織委員会と運営に参入する業者との間で贈収賄(ぞうしゅうわい)や談合のあったことが明らかにされている。
贈収賄とは、「賄賂(わいろ)を贈ることと受け取ること。」(明鏡国語辞典)
賄賂とは、「法律で公務員、仲裁人などの職務に関して授受される不法な報酬。金品ばかりでなく、遊興飲食の供応なども含まれる。」(明鏡国語辞典)
今回の事件では、オリンピック・パラリンピック組織委員会の委員と運営に参入しようとする業者の間で贈収賄があった。
・・・・・。
そんなことしたら、ダメじゃん。
談合とは、「競売または入札の際、複数の競争者が前もって入札価格や落札者を協定しておくこと。」(明鏡国語辞典)
つまり、特定の業者のつけた値段(言い値)が採用されて大切な税金から費用が支払われた。
・・・・・。
そんなことしたら、ダメじゃん。
オリンピックはスポーツの世紀の祭典としてもてはやされるが、一方では開催場所の設営にともなう環境破壊や高額な運営費にともなう財政赤字などが課題になっていた。
ところが、開催地としてのうま味はあまりなかったものが、ロサンゼルスオリンピック(1984年)の頃から商業主義が導入されて利益の得られるうま味のあるものへと変貌した。
今回の贈収賄や談合の事件の容疑者たちは,よく認識しないまま違法なことに手を染めてしまったのだろう。
ただ、オリンピックのレガシー(遺産)がどうのこうのと声高に吹聴して組織委員会にも名前を連ねていたお偉方の責任はどうなっているのか。
当事者ではないにしても大いに反省してもらいたい。
オリンピックに重大でネガティブなレガシーを残したことを。