シニアのいいおじさんがこんなことを言うのも気恥ずかしいが、歌手の玉置浩二が歌が上手なことを知らなかった。
少し前に、ひょんなことから玉置浩二が寅さん映画「男はつらいよ」の主題歌を歌っているのを聴いてうまいと思った。
試しにユーチューブで彼の持ち歌を聴いてみると、スローバラードの曲を情感たっぷりに歌う様に感じ入った。
特に彼が作詞作曲した「メロディー」は私の感性に合う。
カラオケで歌ってみたいが、その前に歌詞をある程度理解しておかないと歌うときに感情移入できない。
平成の時代にカラオケで一番歌われた曲は一青窈(ひととよう)の「ハナミズキ」だというが、どういう立場の人が誰に語っている歌詞なのかわからなくて、感情移入しながら歌うことが難しい。
「ハナミズキ」は歌詞を理解しにくいことで知られているようだ。
ということで、玉置浩二の曲「メロディー」を歌う前に歌詞を自己流に解釈してみた。
歌詞は以下の通り。
あんなにも 好きだった きみがいた この町に
いまもまだ 大好きな あの歌は 聞こえてるよ
いつも やさしくて 少し さみしくて
あの頃は なにもなくて それだって 楽しくやったよ
メロディー 泣きながら ぼくたちは 幸せを 見つめてたよ
なつかしい この店の すみっこに置いてある
寄せ書きの はじのほう きみと書いた ピースマーク
みんな 集まって 泣いて 歌ってたね
あの頃は なにもなくて それだって 楽しくやったよ
メロディー いつのまに 大切なもの なくした
あの頃は なにもなくて それだって 楽しくやったよ
メロディー 泣きながら 遠い空 流されても
きみのこと 忘れないよ いつだって 楽しくやったよ
メロディー 泣かないで あの歌は 心から 聞こえてるよ
以上が歌詞だが、語っている主人公は学校を卒業して数年たった社会人の男性だろう。
語りかけられている人は男性とゆるい恋愛関係にあった同級生の女性。
どうやら、歌が歌える行きつけの店があったようだ。
そこには他の学生たちも出入りしていた。
彼らには心を一つにしてくれる癒しの歌があった。
(その昔だったら反戦歌かも知れない。)
貧しくも楽しかった学生生活が終わりを告げることになるが、女性の方は事情があって男性との別れを惜しみ泣きながらも住んでいた町を去って行く。
男性は一般的にこのような別れを引きずってしまうもの。
折に触れて思い出し,感傷的になって歌うのがこの歌だと解釈したい。
歌ってみるが年のせいか、なかなか歌詞が覚えられない。
メロディーも。