7月といえば七夕。
竹の枝に願い事を書いた短冊をくくりつける習わしを子どものころに経験した。
習い事が上達するような願いを書くのが普通らしいが、私のことだから何か欲しいものを書いたかも。
一年に一回、7月7日の夜、天の川に隔てられた織姫(こと座の1等星ベガ)と彦星(わし座の1等星アルタイル)が天の川を渡ってつかの間の逢瀬を許されるという七夕伝説は有名だ。
伝説だからどんなストーリーでも目くじらを立てることはないが、織姫のベガと彦星のアルタイルが実際は約14光年離れている星らしい。
仮に光の速さで彦星が織姫を訪ねていくことができても、14年はかかるということ。
二つの星の中間で二人が合うにしても7年はかかる。
また7年かけて戻らないといけないし。
・・・・・。
駆け落ちした方が良い。
不謹慎なことをいってしまったが、とにかく宇宙は広い。
天の川は太陽系を含む星の集団で、いわゆる銀河系(天の川銀河)の星々だ。
銀河系は円盤状で直径は約10万光年(端から端まで光の速さでいっても10万年かかる)。
恒星(太陽のように位置がほとんど変わらないで光を放っている星)の数だけでも何千億個かあるというから、気の遠くなる話だ。
これくらいで気が遠くなるのは、まだ早い。
近年のNASAの観測によると、天の川銀河のような銀河が宇宙には約2兆個あるだろうという。
・・・・・。
気が遠くなる。