シニアがブログでモノローグ

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歌の起源

歌にもいろいろある。

詩歌もあるし、小鳥が歌う歌もある。

しかし、カラオケの集まりに参加している近頃の私にとって、歌といえば歌謡曲やポピュラーソングのような歌のこと。


短歌や詩を作る方々は異を唱えるかもしれないが、一般的に歌といえば、歌詞のある音楽としての歌を指す。

感情を歌に託している。

気持ちを「訴ふ(訴える)」が変化して「歌う」という言葉が生まれたと考える先人もいる。

 

このような歌はいつから歌われているのか。

当然、歌詞があるからには言語が獲得されてからのことだろう。

ところが、この言語を獲得したのがいつ頃かがはっきりしていない。

人類が誕生してからのことではあるが。

 

発声器としての声帯は哺乳類でよく発達しているが、発生した音を言語にするには巧妙に操られる声帯と共鳴空間が必要だ。

息を吐きだすときに気道上部にある声門が閉じて声帯を振動させ、音が生じる。

人類が直立したことが影響して声帯が下降したので、その上にある咽頭腔が広がって共鳴させやすくなった。

 

共鳴空間が広がると,より低い音が出せるようになり,その倍音の高い音も出せるようになって音域が広がった。

人類は集団で生活し,コミュニケーションをとるうえで音域の拡大は役立っただろう。

近年の研究では、霊長類にある声帯膜がヒトでは消失し、声帯膜の振動が声帯の振動を邪魔することがなくなったという。

 

言語能力は段階的に発達するから,言語を獲得したのがいつ頃かを特定するのは難しい。

少なくとも現生人類の出現した20万年前頃には何らかの言語らしきものは発語していただろう。

何をもって歌とするのかということもあるが,いつのときか言語を獲得した人類はそれに旋律やリズムをつけて歌うようになったのではないか。

 

声のいい人は声帯の振動をうまく共鳴させて歌う。

そのためには共鳴空間である咽頭腔、口腔、鼻腔を広くすることが望ましい。

「あくび」をするときのような口の開け方をするといいらしい。

腹式呼吸で息を吐きだし、力強く声帯を振動させることも大切だ。