パリオリンピックから帰国したメダリストたちがテレビに頻繁に出演する。
裏話など,彼らは質問されても上手に答える。
競技後のインタビューなどで会話に慣れている人が多いからか。
芸能人としてやっていけそうな人もいる。
メダルを取れた選手も取れなかった選手も世間からは注目される存在になり、評価される対象となる。
ネット社会では、SNSを通じて不特定多数の人たちにその評価が知れわたる。
そこで問題になっているのが、オリンピアンへの誹謗中傷。
いわゆる悪口だが、特に根拠のない悪口が中傷。
批判と誹謗中傷は違う。
批判は相手の言動とは異なる意見を主張することで、むしろ発言者は守られるべき。
批判は議論につきものだが、誹謗中傷にならないよう注意しないといけない。
誹謗中傷は人を傷つける以外の何物でもない。
「人の噂も七十五日」や「人の口に戸は立てられぬ」の心構えで誹謗中傷する輩を相手にしないようにできればいいが、度を過ぎると我慢の限界を超えて「法的措置も辞さない」ということになる。
訴えが認められた場合の代表的な刑罰は、侮辱罪や名誉棄損罪。
誹謗中傷は侮辱(人をばかにして恥ずかしい思いをさせる)や名誉棄損(真偽にかかわらず具体的なことを指摘し、人の品性や能力などの社会的評価をおとしめる)をしているということになる。
人への悪口は道徳的にもよくないが、ストレスを発散したり面白がったりでやってしまうのか。
特にオリンピアンはトップアスリートとして選ばれし者たちなので、うらやましがられた末に、評価を落としてやろうという標的にされやすいのかも知れない。