シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

マスメディアの沈黙

ジャニーズ系の顔というと,この私でも垢抜けして都会的なハンサムボーイをイメージすることができる。

それくらいに芸能界の一事務所であるジャニーズは世間に知られている。

そのジャニーズが,今は亡き社長による所属していた数多くの美少年たちに対する性加害事件で揺れている。

 

この事件を受けて、外部専門家による再発防止特別チームが編成されて調査し、その報告書が公表されている。

調査報告書を見ると、直接的な原因は放置されていた元社長の異常な性的嗜好としているが、長年にわたる性加害が生じた間接的な原因についても触れている。

その幾つかはこの事件に限らずいろいろな場面で起こりそうな事柄だ。

 

調査報告書には事件を大きくした間接的な原因として、隠蔽、不作為、権力構造、ずさんな管理体制、ガバナンスの脆弱性やマスメディアの沈黙をあげている。

隠そうとする、しないといけないことをしていない、こわい人がいて声を上げにくい、風通しが悪い,集団としてのまとまりがない、などといったところか。

 

それに加えて、マスメディアの沈黙があったというのは、ジャニーズ事務所だけにとどまらない放送局、雑誌社や新聞社などで報道する人たちへの大きな警鐘になる。

今回の事件に限れば、芸能界を席巻するジャニーズとの関係を良好にしておきたいがために性加害問題があることを知っていながら口をつぐんでいたことだ。

しかし、マスメディアの沈黙という指摘は今回の事件だけにとどまらせてはいけない。

 

似たようなことは他にもある。

大物政治家の疑惑、大物芸能人のゴシップや皇室批判などがすぐに報道されなくなることがあるのはなぜか。

権力者による報道規制にマスメディアが甘んじているような気がしてならない。

 

マスメディアにとって報道の自由が大原則ではないか。

権力者に忖度して理不尽なことを報道しない記者たち。

沈黙してしまうマスメディアが情けない。