マラソンは42.195kmを走る。
紀元前にギリシャの兵士がマラトンでの戦いに勝ったことを伝えようとアテネまで走った距離と昔読んだ本に書いていたように思うが、そうではなかった。
近代オリンピックが始まってマラソンが競技種目に入ったが、大会ごとに走る距離は異なり,約40㎞とアバウトだったらしい。
走る距離を42.195㎞にしたのは、1908年のロンドンオリンピックのとき。
予定していた距離について英国王室の王妃が「スタートは宮殿の窓から見える庭、ゴールは競技場のロイヤルボックス席の前」と注文を付け、数百メートル距離を長くしたという。
王妃の個人的な希望をかなえたことになる。
・・・・・。
本当の話であれば、少しわがままでないか。
特権階級の人物がいろいろなことを自分の思いのままにする。
今の日本でもありそうなこと。
話題が飛躍するが、特権階級のわがままを諫めることができる役職や仕組みがあればとつねづね感じている。
1908年のロンドンオリンピックのマラソンは、トップで競技場に入ってきた選手がゴールを目前にして倒れたりと話題を呼んだらしい。
そういうこともあってか、そのときのマラソンで走った42.195㎞は1924年のパリオリンピックで正式な距離として定められ、現在まで受け継がれている。