先日,九州地方が梅雨入りした。
各地方の気象台が発表しているが,梅雨入りや梅雨明けの判断はどのようにしているのだろうか。
定義されているわけではなく,暫定的な基準を設けている。
それによれば,梅雨入りは次のようなときに発表される。
1.晴天が2日以上続いた後
2.梅雨前線の影響で前日と本日が雨
3.その後1週間の天気予報が雨または曇り
梅雨明けは次のようなときに発表される。
1.雨が2日以上続いていた後
2.梅雨前線が北上して、前日と本日が晴れで
3.さらに週間天気予報で5日以上が晴れ(または一部曇り)
そのときの天気が上記の暫定的な基準にきれいにあてはまればいいが,実際はそうはならないから予報官にとって悩ましいところだろう。
「梅雨入りしたとみられる」というように表現する。
気象台も「はずれたらゴメンナサイ」という姿勢であることがわかる。
予想がはずれたらお叱りを受けたりするので、梅雨入りや梅雨明けを知らせなかった時期がある。
それでも,やはり知りたいという世間の声は根強く、気象台はやむなく発表を再開したというから世間もわがままだ。
ただし,梅雨入りも梅雨明けも梅雨前線の有無が不可欠だ。
南からの暖かい太平洋高気圧と北からの冷たいオホーツク海高気圧がぶつかり合って前線ができる。
お互いの勢力が均衡していて前線は停滞する。
しだいに太平洋高気圧が勢力を増し,梅雨前線が北上していって梅雨明けとなる。
うだるような暑さは嫌いだが,梅雨明けしてから台風がやってくる前(お盆の前ころ)までの夏が私は好きだ。
そのころ,頭に浮かぶメロディーが山下達郎「高気圧ガ~ル♬」