シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

ヒトの生物としての位置づけ

毎日、暑い日が続く。

昔よりも暑いと感じるのは、ただ歳をとったからという訳でもあるまい。

かつて経験したことがないという大雨が降ったりもする。

地球の温暖化による気候変動が目に見えてきた。

 

経済を発展させるために化石燃料を大量消費するのは人間だけがなせる業だが、温暖化という自然からのしっぺ返しを受けている。

もっと人間は謙虚になった方がいい。

人間は特別な存在ではない。

自然に生きる多くの生物の中の一員であり他の生物と共存しているという意識は、心の片隅にでも持っていた方がいいようだ。

 

人間を生物的な意味合いで表現するときは「ヒト」と記す。

ヒトを生物として位置づけると、動物界脊椎動物門哺乳綱霊長目ヒト科ホモ属サピエンス種になる。

 

いろいろなものを分類するときには、まず、大きく分類してだんだんと小さく分類をしていくと都合がいい。

生物の分類も同じで,界、門、綱、目、科、属、種の順番に7段階で細分していって位置づけている。(幾つかの分類の仕方があるが、詳しくは成書を参考)。

 

いろいろな分類の名前をすぐに覚えようとしても,私たちの頭に収まり切れないことは、ほぼ間違いない。

私たちヒトの生物としての位置づけについて、およそのことを見てみたい。

 

まずヒトが動物界であるのはすぐにわかる。

脊椎動物門というのも背骨があるので構造的にわかる。

哺乳綱というのも哺乳類の類を綱と表現しているだけだから、これもわかる。

「綱」のレベルで、いわゆる魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類が分類される。

 

霊長目というのはどうだ。

霊というのは魂とかではなく、不思議な力を持ったものくらいに考えたらいい。

長というのは、会社のトップである社長の長と同じ。

合わせると、霊長とは不思議な力を持ってトップにいるものという意味になる。

・・・・・たいそう偉そうではないか。

ちなみにイヌやネコは食肉目。

 

霊長目は原猿亜目と真猿亜目に分けられるが,より進化した真猿亜目の中に私たちはヒト科として位置づく。

ヒト科の中にただ一つ含まれるホモ属サピエンス種が私たち現生人類だ。

 

ホモはヒトの意味だからヒト属ともいうが、直立二足歩行で大きな脳を持つ。

ホモ・ハビリス、ホモ・ネアンデルターレンシスなど多くの化石人類がいたが絶滅し、今、生き残っているのは私たちサピエンス種だけ。

 

種が生物の分類の最終区分になる。

交配可能というのが種の定義。

種内でなくても交配できることがあるが、その雑種と雑種の間では普通は交配できない。

 

真猿亜目とヒト科の中間にある分類にヒト上科というものがあるが、この分類段階ではオランウータン、ゴリラやチンパンジーと一緒にまとめられる。

ヒト上科の仲間たちを類人猿(類人類)という。

近縁のチンパンジーとDNA配列の違いはわずかに1%程度。

私たちは多くの生物の中の一員である。