シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

白内障手術体験記

白内障手術の日がやってきた。

午後からの手術だが,午前中から呼び出される。

病院に着くと,いつも通り,まず視力と眼圧を検査される。

その後,別室で手術の説明同意書を渡し,血圧を測られる。

 

それからは手術までの時間を待合室で過ごす。

手術開始時刻の2時間前に手術室の前室に来るように言われる。

 

待合室で手術の手順を書いたカードを読んでみると,麻酔に注射も使うと記述されていた。

えっ・・・・・。

点眼薬で麻酔できるという,今までに仕入れた情報と違うではないか。

 

しかし,ここはまな板の上のコイ。

何とかなるだろうと気を取り直す。

 

時間が来て手術室の前室に行きパジャマに着替えると,リクライニングの椅子に座らされる。

精神安定剤を一錠飲み,腕には点滴のチューブにつながった針を刺される。

もうオシッコにも行けない。

 

しばらくして,いよいよ手術室に入る。

何の変哲もない細長いベッドに仰向けに寝る。

スタッフから笑気ガスの吸引装置を鼻にあてがわれ,薬を点眼してもらい,注射をするという眼瞼の横を消毒される。

場合によっては耳の後ろにも注射をするという。

ああ,注射をするというのは本当だったのだと確信する。

 

眼瞼の横に注射されると目の感覚がなくなった。

眼が閉じているのか開いているのかわからない。

こうして顔にシートがかぶせられ,手術は始まった。

意識はあるが,感覚はない。

 

手術そのものは十数分で終わる程度のもの。

水晶体の実質を除去して人工のレンズを挿入する。

 

執刀医の名前は聞かされていなかったが,後で院長であることがわかった。

何人もいる執刀医の中で院長がしてくれたのなら,まあ,うまくやってくれたのだろうと思いたい。

 

手術が終わり再び前室に戻るときは少しふらついていた。

麻酔が効いたのだろうが眠気もあり,リクライニングの椅子に数十分,寝ていた。

その後,手術した右目をプレートやガーゼでものものしく保護した状態で,家族に付き添われて帰宅した。

 

翌日,また病院に行くと,検査技師からいとも簡単に右目を保護していたものをはぎ取られ,いきなり視力検査された。

視力は裸眼で乱視を矯正すれば1.0に回復した。

 

右目の出術の一週間後に左目の手術も行う。