暦の上では立冬も過ぎているが,近頃ようやく寒さを感じるようになった。
これも地球温暖化の影響か。
考えてみるに今の時代は間氷期ということで,氷河時代の中休みの時期ではないか。
いずれ,また,氷期がやってくるから,温暖化と相殺し合ってちょうどいい具合になるんじゃないか。
と思いたいが,そういうわけにはいかない。
地球温暖化による異常気象は洪水や農作物の不作など,今を生きる人たちに深刻な影響をもたらし始めている。
地球の歴史でみると,過去に数回,氷河時代があったようだ。
氷河時代は寒い時期の氷期と少し暖かくなる時期の間氷期が数万年の単位で繰り返す。
地球の歴史には地質時代ということばが使われる。
その時代に繁栄した生物の化石などを手がかりにして時代を区分している。
現在を地質時代の具体的な名前でいうと,第四紀。
人類が繁栄する時代だ。
第四紀は完新世(約1万1700年前から現在まで)と,その前の更新世(約258万年前から完新世の前まで)に分けられる。
そして,この更新世が典型的な氷河時代であったことが化石や地層の分析から明らかにされている。
私たちは更新世の最終の氷期から間氷期に移った完新世の時代に生きている。
地球温暖化を肌で感じるようになると,私たちが氷河時代の間氷期にいることに望みを託したくなる。
いずれ氷期が始まると思いたいが,今後,3万年以内に始まる可能性は低いという。
地球温暖化を防ぐよう努力するしかない。