シニアがブログでモノローグ

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生物多様性条約

生物の多様性について前回のブログで遺伝子の多様性の観点から簡単に記したが、その他にも生態系の多様性と種の多様性は大切なものだ。

生態系の多様性は、様々な生物種が好む環境は山、川、海など異なり、多様な環境を必要としているということ。

種の多様性は、様々な生物が生態系の中で恩恵を与えあいながら共存し、生物種が多いと環境に異変があっても適応できる種がいて生態系を維持することができるということ。

遺伝子の多様性も含めて,3つの多様性がないと全体的な生物の多様性が成り立たなくなる。

 

同じ地球上で生命を営む私たち人間にとっても、生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性は必要不可欠なもの。

しかし,私たちは乱獲や乱開発で生物の多様性を脅かしてもいる。

 

生物の多様性を保つには地球規模で対応しなければならないが、生物の多様性に関する条約(生物多様性条約)という国際条約が1990年代の前半にできた。

生物が多様性を保ち、持続可能なように利用され、利用して得た利益が公平に分配されることを目的にしている。

条約に加盟した国はその目的が実現するよう、国家戦略を計画して実行しなければならない。

豊富な生物資源を持つ発展途上国に対して、それを開発して利用しようとする先進国が資金や技術を援助するという構図がある。

 

生物資源をめぐる利害関係が前面に出て、生物の多様性を保つという条約のもともとの目的が忘れられかけているという人間らしい課題があるようだ。