シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

コロナの次は,暑さで巣ごもり

新型コロナウイルスの感染対策で外出自粛を要請され,家で巣ごもり状態になった。

夏を迎えて,今度は暑さで巣ごもりしそうだ。

屋外で働いておられる方々も暑いときは、休憩時間になったら涼しい場所で巣ごもりとはいかないまでも,じっとしていたいだろう。

 

動き回れば、それだけでからだが熱くなって汗が出てくる。

運動そのものが大きな熱産生をともなうためだ。

運動するとき,体内で作り出されたエネルギーのすべてが運動のためだけに使われるわけではない。

人間の作業効率はおよそ20%であり,蒸気機関(約10%)と内燃機関(約30%)の中間にある。

したがって,私たちが運動するときに体内で作り出されたエネルギーの80%は体内で熱に変わる。

 

例えば,毎分1リットルの酸素を消費するような運動(ゆっくりとしたジョギングなど)を1時間続ける場合,酸素1リットルは5kcalに相当するので合計のエネルギー産生量は1リットル/分×60分×5kcal=300kcalになる。

このうちの80%,すなわち240kcalが熱に変わる。

 

からだの比熱はおよそ0.83kal/kgなので,体重が60kgのとき0.83kcal/kg×60kg=49.8kcalの熱が加わると体温は1℃あがる。

上記の例のように,ジョギングなどをして体内で240kcalの熱が発生すると、体温を240kcal÷49.8kcal/℃=4.8℃ほど上昇させる計算になる。

運動前の体温を37℃とすると、37℃+4.8℃=41.8℃

このままでは死んでしまう!

しかし,実際には普段の体温から極端に上がり過ぎないよう,汗をかいたりして熱放散しながら体温は巧妙にコントロールされている。

 

それでも,運動すると体温が少し上昇し,その程度は運動強度に比例する。

安静にしているときに体温が37℃であるとすると,一番きつい運動の半分のきつさの運動をしていると38℃,一番きつい運動をすると39℃くらいにまで体温は上昇する。

 

暑い夏は家を涼しくして、じっとしているシニアが多いだろう。

家の中が暑いと、じっとしていても熱中症になることがあるので要注意だ。