前回のブログで,暑い夏は家でじっとしているに限るというようなことを記したが,注意しないと危ない。
現在,年間に全国で千人前後の方々が熱中症で亡くなっているが,その大半が65歳以上の私のようなシニアだ。
しかも,その大半が自宅で発症している。
私のように家で巣ごもりしがちな人間は,どうすればいいんだ!
厚生労働省や環境省が熱中症予防のために国民を啓発するリーフレットなどを見ると,予防の基本はこまめに水分を摂ることと,家の中が涼しくなるように工夫することの二つだ。
のどが渇かなくても,ときどき水分を摂ろう。
エアコンを入れたり,窓を開けて風通しを良くしたりしよう。
今のうちに家族に言っておこう。
暑くていつもと様子が違うような私がいれば,涼しい場所へ移して首・脇・足の付け根を水や氷で冷やし,水分補給させてくれ。
意識障害があれば,救急車を呼んでくれ(サイレンなし)。
死ぬのはまだ早い。
熱中症のような症状は暑い日以外にも生じる。
家の中での死亡事故として一番多いのが入浴事故だが,熱中症がその主要な原因として考えられている。
入浴でからだが暖められて皮膚血流が増加,脳が虚血,意識障害,そして溺水という構図だ。
一人で入浴中の溺水は死に直結する。
このことも家族に言っておこう。
私が入浴してしばらく浴室から出てこないときは,見られてもいいから様子を見に来てくれ。
手遅れかも知れないが。
入浴事故による死亡は交通事故による死亡よりもはるかに多いと推測されている。