新年最初のブログを書いてみよう。
昔は「一年の計は元旦にあり」とか学校の先生に教わっていたので,その年の目標を何とかひねり出していたが,自由な身になると目標を立てようとする意識も薄れてきた。
しかし,NHKのテレビ番組を見ているとわかるが,ボーと生きているとチコちゃんに叱られる。
何の目標もなく生活するのはむなしい。
目的は目標と似ている。
手元にある辞書を引いても難しいことが書いてあって違いがよくわからなかったが,例えば,英語が上手になるというのは目的,そのためにラジオ英会話を欠かさず聞くというのが目標だろう。
目指すところについて,目的は抽象的で目標は具体的だ。
国立大学も法人化され,各大学は6年毎の中期目標・中期計画を立てねばならなくなった。
法人化されようとしていた頃,全国の国立大学は中期目標の素案を国に提出したが,すべての大学が書き直しを命じられたことがある。
目標に具体性が乏しく,数値目標を入れるべきだという。
書き直しを命じたのは,当時の国立大学法人評価委員会委員長の野依良治氏だ。
ノーベル賞受賞者として知られているが,見るからに命じてきそうな方ではないか(人物評価を間違えていたら,ゴメンナサイ。)
確かに数値目標は大事だ。
今まで以上に頑張るとかいう具体性のない言葉より,前年の20%増し以上の収入を得るのが目標という方がその達成度を定量化できるし,努力のしがいがある。
国立大学が法人化されようとしていた頃,日本の政界では選挙公約がマニフェストという言葉に置き換えられて流行した。
マニフェストについても,各政党が数値目標を掲げたのが大きな特徴であった。
厚生労働省の施策にも数値目標が導入された。
「健康日本21」というキャンペーンをご存知であろうか。
生活習慣病の発症を予防する健康づくり運動が全国で実施されている。
ここでも,目指すべき数値目標が示された。
いろいろな数値目標が設定されているが,例えば,日本人の一日の食塩摂取量が現状では10.6g(2010年)であるのを12年後には8gにするといった具合だ。
目標が数値化されているので減塩指導の効果があったかなど評価しやすい。
ところで,私の今年の抱負や数値目標はどうするか。
・・・。
恥ずかしいのでここで記すのは止めておこう。