新年になって初のブログ記事だ。
一年前に比べると書くペースが落ちている。
文章を考えることは頭の体操になるだろうからと,時々,思い出したようにブログを書いている。
今年の年賀状もほぼ出そろった頃。
年賀状を出すのを止めてもいいが,止められないでいる。
形式的なことは嫌がるタイプだと自分では思っているのだが。
年賀状に形式的に書かれている文言でよく目にするのは以下の文だ。
「皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。」
・・・・・。
健康とは何だ?幸せとは何だ?
健康という言葉は病気の反対語として理解されることが多いが,必ずしもそれだけの意味にとどまらない。
最もよく引用されてきた健康の定義は,国連の専門機関であるWHOが1946年に発表した憲章(基本的な方針や施策を定めたもの)に記されている一文だ。
そこには,健康というものが以下のように定義されている。
"Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity."
健康とはいろんな意味で良好な状態だと幅広くとらえている。
極めて曖昧な定義でもある。
具体的に健康について語る場合は個人の医学的検査値,集団の死亡率,平均寿命などの健康指標が用いられる。
日本国憲法では第25条に,健康が個人の生存権や国の社会的使命として守られるべきものである旨が記されている。
健康は大変重要なものだと誰しも思うが,つまるところ,漠然としている。
生理学的にみると,健康とは生体の諸機能がうまく働いている状態のことであるといえる。
米国の生理学者キャノンCannonは生体の諸機能がある範囲で変化しながらも平衡状態になって安定していることを観察し,そのような恒常性をホメオスタシスhomeostasisと名づけている。
健康とはホメオスタシスが保たれている状態ということができる。
これが破綻しはじめるときに疾病が生じると考えられ,その究極は死だ。
「皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。」
もう一方のご多幸とは何だ?
・・・・・。
しあわせは いつも じぶんの こころが きめる(相田みつを)