前回と前々回のブログで,公民館のサークル活動には多くのおば様方が参加していることを記した。
見た目は同年代の男性よりもずっと元気そうだ。
元気さは寿命の差にもあらわれている。
厚生労働省が発表している平均寿命をみると、2018年においては男性が81.3歳であるのに対して女性は87.3歳であった。
男女の平均寿命には6歳の開きがある。
欧米諸国についても同じくらいの男女差がある。
このような平均寿命の男女差は,どうして生まれるのだろうか。
いくつかの要因があると思うが、生物学的には性ホルモンや性染色体に男女差があるので,寿命にも影響しそうだ。
閉経前まで女性ホルモンには心臓病の危険因子である高血圧や高コレステロールを減らす働きがある。
また,男性が性染色体として持つY染色体は,酸化されやすくDNAが傷つきやすいようだ。
ある人気生物学者のお話によると,男性が男性であり続けるためにはコルチコステロンという副腎皮質ホルモンの分泌が必要で,これが一方では男性の免疫力を低下させているようだ。
寿命の男女差について生物学的な要因以外にも,病院に治療を受けにやってくるのは女性の方が多いという男女の行動の仕方の違いなど,社会的な要因も考えられる。
病気を早期に発見し,早期に治療すれば長生きもできよう。
寿命が長いからといって死ぬまで元気でいるとは限らないが,とにかく,私の目に映るおば様方は元気そうだ。