シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

悲しくてやりきれない

先日、前途有望な若手の男優が自殺した。

芸能界に詳しくない私だが、映画「永遠の0」で見かけて以来、知っていた俳優だ。

手帳に心境をつづっていたようだが、何とかならなかったものか。

 

自殺が話題になったとき、新聞紙面に専門家の意見としてしばしば登場する某精神科医が述べている自殺警戒のサインを以下に記しておこう。

1.自殺をほのめかす

2.実際に自傷行為に及ぶ

3.別れの用意をする(日記や手紙や写真を処分する、他)

4.過度に危険な行為に及ぶ

5.アルコールや薬物の乱用が目立つようになる

6.突然の態度の変化(それまで関心のあった事柄に対して興味を失う、友達との付き合いを止めてひきこもりがちになる、他)

これらのサインが認められて危険が感じられる場合は助けを求める必要がある。

 

日本人自殺者のピークは1990年代後半からの十数年間で、年間約3万人が死亡している。

その後、国による自殺対策も始まり、自殺は個人の問題ではなく社会の問題としてとらえられるようになった。

そして、現在では年間の自殺者数が約2万人にまで減っている。

ただし、自殺未遂は自殺の10倍程度あるといわれている。

 

男女で比較すると,男が女の2~3倍自殺している。

精神的に十分に発達していない10歳未満の子どもの自殺は少ないが、10歳代前半になると自殺は不慮の事故やがんによる死亡に次いで多くなる。

10歳代後半になると自殺は不慮の事故による死亡と1,2位を争うくらいに多くなる。

それ以降,20歳代と30歳代の死亡では自殺が一番多い。

 

ちょっと前までは自殺の死亡率が男女とも高齢者で高かったが、近年は低く抑えられている。

それでも、75歳以上の後期高齢者になると自殺者が多くなる傾向がある。

若い人もそうだが、相当な年齢になるまで生きてきて最後には人生の結論として自らの死を選ぶ人の心境を想像すると、悲しくてやりきれない。