シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

精神的に豊かな社会

前回のブログで精神的に豊かな社会になるようにと願った。

精神作用をもたらすのは脳だ。

私たちは脳で感じて,考えて,そして行動する。

精神作用をもたらすのは考える部分の脳だ。

 

進化のレベルでみると,本能や情動といった感じる部分の脳は何億年もの時間をかけて巧妙にできあがり,考える部分の脳はできたのが比較的新しくて未熟だ。

脳は進化の過程で質が変化したのではなく、新しい機能を持つ脳が追加されてきた。

魚類からはじまって哺乳類まで動物の脳は進化をとげてきた。

最初にできたのは旧皮質や古皮質とよばれる感じる部分の脳であり、これに新たに加わったのが新皮質とよばれる考える部分の脳で、高度の精神作用を営むことができる。

 

考える部分の脳は人類で急速に大きくなり、現生人類で最も発達している。

さぞかし賢い考え方をしそうに思われるが,実際はどうか。

民族や宗教や経済で戦争を繰り返す歴史を重ねてきた。

人と人がお互いを排除しようとするような愚かな種内淘汰の行動が絶えない。

原子力の知識を手にした人類は、人類そのものの存在をも危うくしている。

本当にホモ・サピエンス(賢者)といえるのか!

これではホモ・ストゥルトゥス(愚者)ではないか!

 

書いているうちについ興奮してしまったが、話を本題に戻そう。

精神的に豊かな社会とはどういう社会か。

決して意気込む必要はないが、道徳や倫理が重んじられ、しかもそれが具体的に実現して私たちが幸せを感じられるような社会ではないか。

私たちの考える部分の脳はまだ未熟だ。

人として踏み行うべき道から外れる行為に対しては淘汰圧が働いて精神的に豊かな社会を築けるよう脳が進化してほしい。