シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

Go to トラベル?

コロナの影響で旅行業界も冷え込んでいるようだ。

外出や移動の自粛が続けば旅行社や鉄道・バス・航空各社やホテルが立ち行かなくなるのは言うまでもない。

政府は救済策として「Go to トラベル」キャンペーンを推し進めている。

英語として正しいのかわからないような名前のキャンペーンだが、コロナ感染の第2波が来ているときに強行することからして、政府は国民の健康よりも経済を回すことに気を取られているように見える。

 

当面、コロナのために困窮している方々を救済していく必要はあるが、もうこれ以上、経済活動を発展させて行かなくていいのではないか。

私たちはこれまで経済活動を通じて、より豊かな生活ができる社会を目指してきた。

豊かな生活のとらえ方は人それぞれだろうが、ここでの経済活動による豊かさは物質的あるいは金銭的な豊かさだ。 

経済活動により得られる豊かさは一方で多くのものを犠牲にしてきた。

物質的な豊かさは地球の資源を消費し,環境破壊や環境汚染をもたらしている。

金銭的な豊かさは一握りの富裕層に世界の総資産の大部分を所有させ、貧富の差を拡大させている。

経済が回らないと生活者の死活問題になることはよくわかるが、コロナの騒動を機会に「新しい生活様式」を模索してみてはどうか。

 

ここでいう「新しい生活様式」とは、物質的あるいは金銭的な豊かさを追求するのはほどほどにしようではないかということだ。

モノやお金を追求するときりがない。

もう十分に豊かになっているではないか。

 

話は少し飛躍するが、私たち人類の歴史700万年のうち699万年は狩猟採集の原始生活を営んでいた。

私たちの体にはそれまでの長い歴史が育んだ体制がしみついている。

今のような生活はたとえ感じていなくてもストレスに満ちているはずだ。

コロナ禍は現代生活のありようをもう一度考え直す機会だ。

 

きれいごとと言われるかもしれないが、物質的あるいは金銭的な豊かさはほどほどにして精神的な豊かさを重視する社会になってほしい。