今月の5日にWHOが新型コロナ感染症の緊急事態終息宣言をした。
時期を同じくして、日本も8日から感染症法の中での分類を改め、インフルエンザと同類の感染症とした。
ようやく、3年前の状態に戻る、というよりもコロナ禍終息後の新しい社会が始まるといっていいだろう。
思えば、3年前に政府は日常生活の中で取り入れるべき「新しい生活様式」を発表した。
このことについては、本ブログ2020年5月20日付の「新型コロナウイルスを想定した新しい生活様式とは」に触れている。
「新しい生活様式」の具体例を政府が示したが、要は基本的な感染症対策(マスクの着用、手洗い、3密の回避)に基づいたものであった。
幾つかの具体例を振り返りながら、コロナ終息後にそれらの当時示された「新しい生活様式」がどうなっていくのか考えてみた。
日常生活で「買い物は通販や電子決済を利用する」、「食事はテイクアウトしたりデリバリーを利用する」というものについては、今後もそれらの生活様式はいっそう定着していくだろう。
自分の日常生活からいうと、買い物でのカード決済が圧倒的に増えた。
昔は少し高い買い物について意を決してカードを使っていたが、今はスーパーでの数百円程度の買い物にもカードを出すくらいに慣れてしまった。
衛生面での利点もそうだが、現金を数えながらやり取りする煩雑さがない。
食事のデリバリー利用については、私は未経験だが、便利であろうことは街角で大きめのリュックを背負い自転車で配達する方々の多さを見て感じられる。
働き方について政府が示していた「テレワークで勤務する」、「オンラインで会議する」などはその方法が普及し、有用性も認識されたので、これからもインターネット社会での働き方として続くだろう。
私の場合は大学がオンライン授業になる前にリタイアしていたので、オンライン授業の実態はわからない。
しかし、オンラインの授業や会議で国内国外を問わず、遠隔地にいる方々が容易に交流できるようになったのは良かったことだろうと思う。
新型コロナ感染症のパンデミックに突入して政府が示した「新しい生活様式」は、人との接触をできるだけ避けることをベースにしたものであった。
人との接触を欠くことが出来なかった働き方は速やかに回復するに違いない。
コロナ禍の3年間の生活様式のメリットとデメリットを検証しながら、また、次なる新しい?生活様式が形作られていくのだろう。