思い立ってディズニーリゾートに行ってみた。
ディズニーランドとディズニーシーがあるが,ランドよりも大人向きらしいシーの方を選択した。
千葉にありながら東京ディズニーシーなどと呼んでいるのは,千葉という表現を避けているようで千葉県民に失礼ではないか。
いっそのこと,ディズニーシー・ジャパンとでも呼んだ方がいい。
ディズニーランドには若い頃に数回,行ったことがあるが具体的な記憶はない。
今回,初めて行ったディズニーシーはその名の通り,「冒険とイマジネーションの海」というのがテーマのレジャー施設。
もちろん,ミッキーマウスをはじめとする「ぬいぐるみ」に会ってはしゃいでいる子どもたちもいるが,アトラクションやショーが用意されているので,観客の多くはそれらを通じて異次元の世界やスリルを味わい楽しんでいるようだ。
平日にもかかわらず,多くの訪問客がいた。
人気のアトラクションでは,入場するのに1時間待ちや2時間待ちの行列ができる。
・・・・・。
つき合いきれない。
ということで,待ち時間の短いアトラクションを中心にまわってみた。
基本的に,アトラクションでは乗り物に乗る。
トロッコのような乗り物に乗ってみたが,出発してからは急加速や急減速を繰り返し,からだを前後左右に揺さぶられる。
恥ずかしながら,若者に混じって私も思わず「ワーッ」と大声を出してしまった。
一番のスリルを味わったのは,エレベーターに乗せられて高い建物の上まで昇り,その直後に暗闇の中でエレベーターが自然落下するというアトラクション(このときの待ち時間30分)。
エレベーターに乗ってからはベルトをして座っているだけ。
落下が始まると、浮きあがりそうになりながらも落ちて行く感覚があった。
エレベーターが上下するだけの短時間のアトラクションだが、終わると疲労感が残った。
私はこのときも声が出てしまったが,悲鳴に近かった。
メリーゴーランドにも乗ってみた。
郷愁を誘う,一番平和な乗り物だ。
清く正しい乗り物のような気がした。
アトラクション以外に,ショーもある。
ディズニーシーというだけあって,船に乗った「ぬいぐるみ」たちがカラフルな衣装で手に手に小旗を持ち,ビートの効いた音楽に合わせて踊りながら広い池を周回する。
大音量の曲(Let’s cerebrate with color)はノリが良く,私もリズムに合わせて少しからだを揺らしていた。
アメリカ資本に踊らされているだけのレジャー施設ではないかと思っていたが,気がつくと私も踊らされそうになっていた。
流れる曲の歌詞からショーのテーマを推しはかるに,「いろんな者たちがいて,いろんな色で輝いている」ということのようだった。
意外にも,多様性や少数者を尊重しようという社会派のメッセージをこのショーは発信していた。
ディズニーシーに朝から晩まで半日いたが,歩き回ったりもするので私のようなシニアには十分な休憩が必要だ。
日陰のベンチに腰掛けて,このような非日常的な時間を過ごしていることの意味を自問自答してみたが,疲れていて考えがまとまらなかった。