シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

今日は山の日

8月11日は山の日で祝日。

お盆休み直前の休みで、8月中旬を夏のゴールデンウイークにしてしまった感あり。

表向きは、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」と祝日法に記している。

 

山は動植物を育くんでくれる。

生い茂る草木の葉は光合成して大気を浄化してくれる。

いろいろ思いを巡らせてみるが、山の日は山の有難さを思い起こすいい機会になるのだろう。

 

大昔から人類は森林に棲んできた。

山に親しむことで私たちが身につけた潜在的なDNAが目覚め,癒しになるのかも知れない。

「そこに山があるから」というだけで理屈抜きに登ったりする。

 

山と人間との関係についてみると,山の高さが生体機能に影響することも知っておくべきだ。

標高の高い山では気温も低いが,気圧も低くなっていることに注意しなければならない。

言い換えると,高地は低圧環境だ。

低圧環境では大気中の酸素の圧力(酸素分圧)も低い。

酸素分圧が低いと体内に酸素を取り込みにくくなる。

パフォーマンスが低下するとともに,高山病(低酸素症hypoxia)の原因にもなる。

 

安静にしている場合は高度3000mくらいまで低酸素の影響は少ないが,山登りなどしている場合はこの高度以下でも生体の代償作用が目立つようになる。

動脈血中の酸素分圧の低さを化学受容器が検知し,その情報は延髄にある呼吸中枢と循環中枢に伝えられる。

酸素不足にならないよう循環中枢は心拍数を亢進させ,呼吸中枢は換気を亢進させる(過換気hyperventilation)ようになる。

過換気で二酸化炭素が排出され過ぎると低炭酸症になり,脳血管は収縮してめまいや意識障害がおきる。


高地に長時間滞在して環境に馴れてくると生体機能に改善がみられるようになるが,高山が低酸素環境にあることは常に頭に入れておかねばならない。