今日は中秋の名月。
「まだ残暑の厳しい日が続いているのに、秋の真ん中の名月とは何事か。」
と思ったりしないか。
中秋の名月とは旧暦8月15日の満月。
それが、新暦の今日9月29日になる。
いくら旧暦とはいえ、8月15日を中秋というのは早過ぎではないかと思う人も多いか知れないが、旧暦では7,8,9月を秋にしているからおかしくはない。
現代は新暦で、カレンダー上は9,10、11月が秋だから、さしずめ今日は初秋の名月といったところか。
昔からある季節の行事などは、旧暦を基本にしているので紛らわしいところがある。
旧暦と現代の新暦との関係をある程度心得ていないといけない。
旧暦は月の満ち欠けの周期を一か月にしている。
月が地球を回る公転周期は約27.3日だが、地球も太陽を回り公転しているので、月の満ち欠けの周期は約29.5日になる。
月の満ち欠けを基準にしている旧暦の一か月は、新月の日を1日目にして始まる。
15日が満月になり、その後は欠けていく。
旧暦は一か月が29.5日なので一年は354日となり、新暦の一年365日に足りない。
したがって、旧暦は約3年に一回、一か月加えている(閏月うるうづき)。
大まかには、新暦に一か月前後遅れて旧暦の月日が続いていると考えておけばよさそうだ。