シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

加齢現象

高齢社会になったが、高齢者の生物学的な様相についてはまだ明らかになっていないことも多い。 

簡単なように見えるが、身長一つをとってみても身長の退縮がいつ頃から始まり、一年間にどれくらいの速さで進むのかなど、はっきりしていない。

 

身長の退縮に影響するものとしては、脊柱の湾曲、椎間円盤の圧縮、下肢の関節軟骨の薄化、下肢の湾曲などがある。

個人的な感想としては脊柱と下肢の湾曲が大きく影響しているように思う。

脊柱と下肢を支える筋群の衰えが背景にあると感じている。

 

身長の退縮がいつ頃から始まるかについては個人差も大きいが、この点について調べた文献をみると一般的に50歳代になってからとするものが多い。

一年間にどれくらいの速さで身長が退縮するのかという点については、どの年齢層で調べるかで異なる。

年齢が高くなるほど退縮の速さが速まるからだ。

したがって、文献を調べても被験者の年齢範囲に若い人が含まれているほど退縮の速さは小さくなっている。

男女差や人種差もみられる。

 

40年くらい前になるが、私も調べてみたことがある。

64歳から90歳までの男女約1000人の資料から横断的(各年齢群の平均値の変化)に調べると、身長の退縮する速さは男0.2cm/年、女0.4㎝/年であった。

また、縦断的(各個人の変化)に調べると、男0.2㎝/年、女0.34㎝/年であった。

おおよそ、高齢者になってからの身長が退縮する速さは一年間に2~3㎜ということになる。

 

身近におられるシニアの方々の実態と合っているだろうか。

私が調べておきながら、少し速すぎるように思うのだが。