シニアがブログでモノローグ

このままでは年を取って死ぬだけ。ブログでもやってみよう。

夏休みの思い出

暑い。

暑過ぎるので、なるべく外出は控えるようにとテレビでは伝えている。

平年値を上回る気温が連日続いている。

 

平年値というのは過去30年間の平均値だが、WMO(世界気象機関)では、「西暦末尾がゼロの年までのデータが揃った段階で更新」する平年値を使用するようにしている。

つまり、今ある平年値は1991年から2020年までの30年間の平均値。

毎年、過去30年間の平均値を算出しているわけではない。

 

昔は、こんなにまで暑くなかった。

暑くはなかったが、私が小さい頃の夏の思い出としては、家にいる時間が長かったように思う。

ほぼ夏休みの思い出だが、小中学校では7月21日から8月31日までの42日間が夏休み。

期間の途中で1日だけ出校日があったが、来ていない子もいた。

 

一日に一ページの課題をこなす冊子「夏休みの友」と自由課題が宿題だった。

夏休みの友」の課題は簡単なものが多かったので、夏休みが始まって最初の一週間くらいで仕上げていた。

 

自由課題の方は何かを工作して夏休み明けに提出していた。

こちらの方は、9月の始業日の間際になって突貫工事で作成していた。

平たい空き箱を縦置きにし、描いた魚を切り抜いて箱の中につるして水族館に見立てたような作品が多かった。

小学校の高学年になると、教材会社が入り込んできて工作のキットが販売されるようになった。

私もキットを買った一人だが、等高線に沿って厚紙を積み重ねる立体的な日本地図や、球形のプラスチックに世界地図を貼りつける地球儀などを作った。

 

夏休みの友」と自由課題以外は、家の縁側から見える草木や青い空と白い雲をじっと眺めていた。

家のガラス戸を開けると涼しい風が吹き抜けて心地よかった。

ときどき、当時は安価であったスイカや井戸水で冷やしたトマトを縁側で食べたりした。

 

当時の漫画雑誌で月刊の「少年画法」、「少年」や週刊の「少年サンデー」を家で読んでいた。

月刊誌にはB6サイズくらいの別冊付録がたくさんついていた。

鉄人28号」、「まぼろし探偵」、「がらくたくん」、「ビリーパック」、「スポーツマン金太郎」、「伊賀の影丸」など多くの愛読漫画があった。

 

眠くなると昼寝した。

 

こんな具合で、ほとんど勉強しないのが夏休みだった。

したがって、夏休み明けの頭の中は、ほぼ漂白された状態で登校した。

認知機能が一時的に低下した状態ともいえる。

 

今どき、こんな夏休みの過ごし方をしたら学習に大きな遅れをもたらしたかも知れないが、同級生も似たり寄ったりの夏休みだったのだろう、特段の支障はなかった。

 

時代が違うといわれればそれまでだが、塾に通ったりスマホでゲームをしたりするよりも、何かをじっと見たり考えたりする子どもが少しはいてほしい。